『家族・支援者のためのうつ・自殺予防マニュアル』を読んで
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下園壮太先生の書いた本である。
自分自身のうつを客観的に見てみようと思い、この本を手に取った。読了まであと少し残っているが、現時点での感想を書いてみる。
うつの仕組みについて、うつ病当事者が読んでも非常にわかりやすくさまざまな比喩を用いて説明されていた。
うつ病患者の対処例として挙げられていた
・表面飾り
・しがみつき行為
これは正しく私に合致していた。
『表面飾り』
何故か人前では明朗快活に取り繕ってしまう。
私の場合は身近である家族に対してもそうだ。
誰に対しても弱みを見せられない。
ほんの少しだけ吐き出せるのがTwitterだろうか。
『しがみつき行為』
私は精神科に通う前、不眠や自暴自棄によるアルコール大量摂取をしていた。
学生時代はアームカットをしていた。
下園先生は、これらの行為を生きる為にしていると書いていた。その通りだと思う。
運よく死んでたら良いな…程度に思うことはあったが、確実に死のうとしてそんな手段は選ばない。
またうつ病当事者の
『苦しまなければ』妄想
これも自分自身に合致した。
体調面に限界が来ていたが、休みたいと言い出せなかった。そんな私は「限界まで働いて倒れたら休める。その時まで働こう。」と思っていた。
周りの人が私の異変に気づき声を上げてくれたことで、回避できたが、あの時複数の人が「体調は大丈夫なのか?」と声をかけてくれなかったら、倒れるまで働いてたのだろうか。
客観的にうつ病を見た時に、やはり死の可能性が常に付きまとう病なのだと思った。
そしてそれは病気の重篤さだけでなく、運命的要素と合致した時に起きてしまう。
私は今希死念慮に苦しめられている渦中。きっと社会的な行動はあまりしない方がいいのだろう。
復職、転職、資格取得、貯金など焦りは消えない。
しかしその運命の波と死にたいの波が合致しないように過ごさなければならない。
一筋縄に行かないのがこの病の恐ろしいところのようだ。